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僕の人生。
昔話をしよう。

 僕の悲しくも、楽しかった人生について。

 突き刺さるような冷たい風が吹く冬。

 僕はそんな日に産まれたらしい。 

 僕は僕自身にさほど興味がない子だった。

 何故?と問われると、おそらく…。

 父もいない僕には母だけだった。

 母はとても愛情深い人だった。

 僕はそんな母が心から大好きだった。 

 だけども母は僕を置いて病気を患い、亡くなってしまった。

 僕がまだ幼い頃に、居なくなった母というたった一人の家族。 

 そんな僕を引き取ってくれたのは母方の祖母だった。

 そんな祖母は僕にとても厳しかった。

 髪の毛を引っ張り上げひっぱたくのは日常茶飯事だった。

 「弱音を吐くな」 「我儘を言うな」 この程度なら耐えれた。

 だけどある日。 いつものように寝ようとすると泣いている声が聞こえた。

 部屋からこっそりのぞいてみると。 

 「娘が亡くなったせいで祖母が苦しい思いをしている」 と嘆いている祖母の姿を目にした。

 そんな光景をみて初めての気持ちが出てきた。

 この世界に産まれ、生きる資格がないのだと思った。

 そんな感情しかなかった。 

 (僕は居ならない子なの?)

 幼い僕はそんな事を考え続けていた。

 学校でも僕は母が亡くなったショックで友達とよべるひとがいなかった。

 酷い虐めにも耐えた。 

 子どもながらにして祖母にこれ以上迷惑をかけたくなかったから。

 門限を過ぎていると怒られたとき。

 僕は嘘をついた。 

 「友達と遊んでいて…楽しくて、門限破ってごめんなさい」 

 真っ赤な嘘だ。 

 いつも公園で、一人で泣いて泣いて、涙が枯れるまで泣いてから帰路していた。

 僕は手の掛からないいい子を演じていた。

 だけど、変わらず祖母は何かにつけて僕を邪険に扱う。

 だから。

 (死のう。)

 そう思ったんだ。


 母に会いに行ける。

 これで虐めも無くなる。

 祖母の嫌味も聞かなくて済む。

 だから、さよなら。 

 僕は母に会いに逝きます。

 少ししか生きていなかった世界だけど、疲れる事ばかりだったけど。

 それでも人生を満喫したつもり。

 これで終わり。
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