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天邪鬼。
生きるって難しい。

 暗い闇に包まれて、深く深く。 

 心が蝕まれていく。 

 (もう生きていたくない) 

 そう思って屋上まで来てみる。

 でも。 

 死ぬのも難しい。

 家族に迷惑がかかるし。

 第一飛び降りなんて原型もとどめない。

 生きるのも難しい、かといって死ぬのも難しい。 

 どうすればいいのか…。

 だから今日も、僕は理由をつけては逃げてる。
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8月の出来事。
愛してる、会いたくて気が狂いそうだ。

 毎日想う。

 この手で抱きしめたい。

 なのに。

 何故君は他の男と楽しそうにしているの?

 僕はこんなにも君を愛しているのに… 教えてほしい、僕のなにがいけないの?

 その男はきっと屑だ!

彼女は騙されている…!

 僕が守らなくては。 

 帰宅し、玄関のドアを開ける君。 

 彼女に思いを伝えるなら、今だ!今しかない。 

 僕はそう思い、彼女の部屋へと入った。 

 「僕は君を傷つけたりはしないよ?愛しているんだ!だから僕と結婚しようね?」 

 彼女が僕を拒むはずもない。

 そう思っていたのに。 なのに…なんだい?

その目は。

 「誰?!いや、助けて…!!」

 ____________________________ 

 気が付くとすっかり朝になっていた。 (あの子は?寝ているのかな?) 

 僕は寝室へと向かった。 そこには血まみれの彼女の姿があった。

 ピクリともしない彼女の亡骸だった。

 何故?誰が?昨日の記憶が混濁していて、思い出せない。

 _____________________________ 

数週間後…。 

 警察がきた。

 僕は殺人の容疑で捕まった。 

 「僕じゃない!僕なわけがない!僕は彼女を、彼女だけを愛していただけなんだ…!」

 僕の叫びは虚しく空へと響いた。

ヒーロー
ふと思う。


僕の血の色は何色なんだろう。


虐められ、あいつは、人間じゃないんじゃね?(笑)とか言われてしまう始末だ。

皆は綺麗な赤い血。


本当は僕はすごく強くて、虐めにも屈しないヒーローなんじゃないか??


ヒーローは強いから血の色もきっと特別に違いない!!


確かめたい…!!


僕は包丁を自分に突き付ける。


切りつけて切り付けて…。


あれ?おかしいな…僕もみんなと同じ綺麗な赤い血だったよ。


そう言って僕は意識が途絶えた。

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