StrawberrySkyへようこそ。ここは管理人のいちかが運営する詩のブログサイトです。

最期の願い
あなたと離れて暮らすうちに薄れてゆくあなたとの思い出。


 でも忘れられないことが一つだけある。 


 それはあなたがこの世に生を受けたこと。


 私をあなたの母にしてくれたこと。 


 とても暖かく、優しい思い出。


 あなたにとっては要らないものだとしても。 


 私にとってあなたは宝物。


 短い時間だったけど、母はとても幸せでした。


 もう会うことはないでしょう。 


 ただ一つ願いが叶うなら。 一度だけ、もう一度だけ。


 あなたを抱きしめたい。 


 そう思いながら私は覚めることのない永遠の眠りについた。

スポンサーサイト




紫陽花の花
夕立が降り始めた。


運のいいことに夕立はすぐに止んだ。


紫陽花が綺麗に咲き誇っていて、雨上がりでどれもキラキラしている。


その中でひと際目立つ光が一つ。


僕の目は君に釘付けになる。


僕には気が付いていない。


心臓の音が大きくなる。


もうじき夏が来る。


暑い暑い夏が来る。



Copyright © StrawberrySky. all rights reserved.